中坊進二が語る京都の山々の植生について


私たちは自然の造形物に美しさを感じますが、
人間の生活圏で見られる自然の多くが人工的に構築されたものです。
分かりやすいのが住宅の庭ですが、
長期スパンで見れば山の植生も人間の手が加わっています。

京都の嵐山の植生も例外ではありません。
桜や紅葉が楽しめる、国内でも有数の観光名所ですが、
その桜も紅葉もヒトの手で手入れすることで維持されているのです。
仮に放置しますと、京都の山々の植生は
年中緑一色(リューイーソー)の常緑樹の森へと変遷してしまうそうです。
既に京都の山の奥ではシイやカシなどの常緑広葉樹林が広がっているとのこと。
中坊進二もこのことには苦言を呈します。

桜はサクラという種ですが、紅葉は落葉広葉樹に分類される樹木になります。
(サクラも落葉広葉樹です)
落葉広葉樹は主に、温帯から熱帯にかけて自生する植物で、
寒さと乾燥に弱い種でもあります。
そのため、冬になると葉を維持するに多大なエネルギーが必要になり、
いっそのこと切り捨てて春にまた新しく作ろうと進化した種でもあります。
(進化の過程について語ると、針葉樹→広葉樹、という見解は強いですが、
常緑樹と広葉樹はそれぞれ同列に近い進化、または分化と言えそうです。
それぞれの土地の環境に適した進化ですので、
常緑樹や広葉樹においては優位性はないと中坊進二が論じます)

また、完全に自然だけに任せますと、災害が起きやすい山となります。
自然は本来、ほんの0.001%の確率で災害を引き起こしますが、
人間が生活する以上、その確率を可能な限り下げる必要があります。
これでは中坊進二も安心して観光できません。
そのため、崩れやすい崖に対し土留めの工事をしたり、
砂防工事などが行われているのです。
ただし、その方法もコンクリートで押し固めるだけでは芸がありませんので、
京都の山には木造のダムを作るなどして
景観をなるべく壊さないように配慮しているとのこと。

このように私たちは自然をコントロールして、自然を演出させているのです。
人類は自然を破壊していることをしっかりと認識した上で、
自然の造形物を楽しんでください。
中坊進二も色々と割り切って、自然を堪能しています。